愛すべき君へ
僕がそこに
いるとは知らずに
2人は飢えあっている。
もうどうでもいい。
ガラガラ―
「か..かな..る...!!」
真璃南は急いで
上着を着た。
「何してんの?」
僕は込み上げる怒りを
冷静にこらえた。
「叶くーんっ!
ごっめんね~?」
雅が遊び半分で言ってきた。
「叶...!」
「うるせえ」
僕は真璃南の
正面に立ち尽くした。
「叶く~ん、やめてよ
真璃南には手出さないでよ♪」
僕は怒りが突然
おさまってから
ゆっくり真璃南を
見下ろした。
「もういいよ...
お前なんてもういらない」
そう言って僕は
教室から出て行った。