あなたがいてくれた‐いじめ‐

「メイ･･･」

意識が今に戻される。

ケイタの声は私の骨まで響いた。

「なんでもない･･･。」


3年経った今でも思う。

私の父親が、ケイタの母親と出会わなければ、

ケイタの母親が父親に興味を持たなければ、


私がケイタに出会わなければ、




こんな悲しい思いをしなかったのに。





そして、

あんな残酷な中学校最後の年を過ごすこともなかったのに。


だから私はアイツのせいにする。