あなたがいてくれた‐いじめ‐


「こんな時間に一人だなんて、危ないよ。」


私の後ろに居たのは、汚い服を身にまとった中年の男だった。

少し臭いもある。

――ホームレス・・・?

痴漢か通り魔かと思っていた私は思わず安堵のため息をついた。

この人は見たことがないくらい優しい顔をしていた。

どう考えても悪い人には見えない。

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