あなたがいてくれた‐いじめ‐
一方、利世は川瀬から暴力を受け、傷を癒すため数日学校を休んだ。

家でも、頭の中は優衣のことで頭がいっぱいだった。

絶対、川瀬が何かしたんだ。

だって、この前、

『佐伯さぁ、今独りばっちなわけ。泣いてんじゃない?あははっ。』

って、川瀬が言ってた。

どっかに・・・閉じ込められてるのかなって、思ったりもしたけど、

『じゃあ何処?』

ってことになる。

でも、やらなきゃ・・・優衣は独り?

私は・・・前と同じ事を繰り返すの?

いじめて、いじめて、いじめ潰して。

私が・・・殺したようなもんだった。

裏切られた気持ち、私には分からないから・・・。



私って、優しい?



頭を抱えて、うずくまって行く。

利世は叫ぶしか方法が無かった。



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