あなたがいてくれた‐いじめ‐
今日は、雨だった。

私の汚れた物、全て洗ってくれるみたいだった。



「川瀬さん、話がしたい。」

そう言ったら、すんなり家に入れてくれた。

家には、彼女1人だった。

別に寂しそうって訳でもなく、楽そうだった。

「で、どんな話?」

彼女は、何も知らないような顔で聞いた。

「知っているでしょう!?」

私が強く言った瞬間、彼女の顔が変わったのがすぐに分かった。

だいたい、彼女が私をすんなり入れてくれるなんて、そう無い。

『何か』する気だ。

「分かっちゃってる?」

クスクス笑いながら、言ってきた。

「もうちょっと・・・頭を絞ったら?」

馬鹿にしたように言い返すと

「黙れ、クズ。」

と、私の胸倉を掴んで言った。


「どっちがクズよ。早く教えて、優衣の居場所。」






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