あなたがいてくれた‐いじめ‐
初めて、私の為に作ってくれたご飯を食べた気がした。

「どう?美味しいかな。」

利世が作ってくれたのは、カレーライス。

とっても甘くて、とっても美味しかった。

「美味しい。」

食べるのに夢中になって、素っ気無く答えてしまった。

私の気持ちを察したのか、利世は笑顔で「ありがとう。」と言った。


「優衣?もう寝よ?」

利世が布団を敷きながら言った。

「・・・寝れないの。明日・・・・・・学校行きたくない。」

弱りきった声で言った。

「大丈夫だよ。行きたくないなら行かなくて良いんだよ。」

頭を優しく撫でながら、優しく言い聞かせてくれた。






まるで、母の様に。




月は、満月だった。



『満月の次の日は何かが起こる。』





























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