あなたがいてくれた‐いじめ‐

ドサッ


男は倒れていた。



「大丈夫?」



「大丈夫…じゃない……。」

私は腰を抜かせて、その場に座り込んだ。

「ははっ!なにそれ。」

彼は笑いながら、手を差し伸べた。

「立てる?」


「…ありがとう。」


彼の笑顔に、私は頬を染めた。



彼は【佐倉 要】と言った。

私と同い年で、誕生日3月だと教えてくれた。





また会おうねって、言ってくれた。




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