あなたがいてくれた‐いじめ‐

利世を見た。



短かった。



「優衣!!私、何も怒ってないから!だから…無視しないでッ」


泣きながら、利世が言ってた。

無視した。

利世に甘えちゃいけないって思ったから。


「優衣ちゃーん、よく学校からでられたねぇ。」

川瀬が話しかけてきた。

「…。」

「無視かよ。ま、いっかー。」

川瀬は私を思いっきり殴った。

「ねーメイー、彼氏とはどうなのぉ?」

川瀬の取り巻きの奴が言った。

「あーケイタ?今他の女と遊んでんじゃねぇの??」

笑いながら言った。

「えー??笑ってていいの?」

「いいの!!って、優衣ちゃんは恋とかしたことないよねー!」

そう言いながら、私を蹴り飛ばした。

「……ない。」






そう言った自分が不思議に思えた。



本当にないの?