あなたがいてくれた‐いじめ‐
授業中に手紙が回ってきた。

私に手紙が回ってくるなんて初めてのことだ。

そっと広げた。

『優衣へ

結衣、私気にしてないよ。本当に。
結衣を責めてないよ。私は絶対に優衣を裏切らない。信じて。
私、待ってるね、優衣が信じてくれるまで…

                    利世より』

目に涙が浮かんだ。

目の前がぼやける。

利世…


私は手紙を強く握った。

「…ごめん、利世。」

小声で呟いて、手紙を破いた。


泣きながら。

泣きながら、手紙を破いていった。

…ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん…本当にごめんね…。




私の行動を見て利世はどう思ったかな。

嫌いになった?

そうだったら嬉しいな。

利世を傷付けたくない…






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