─The queen love─
屋上。
ここの学校の屋上は結構広くて、隠れる場所も結構あるから秘密の話しをするにはちょうど良い場所なのよ。
てことで、屋上。
特に秘密な話ってわけじゃないけど、とりあえずあまり他の人に話を聞かれたくないから少し隠れた所に・・・。
「どうしたの?こんな誰にも見つからないような隠れた場所にきて」
な、中村佑亮っ・・・。
き、緊張してきたわ。
「俺におそってほしいの?」
んなっ・・・!!
「ち、違うわよ!そんなわけないでしょう!?私はもっと違う話が──・・・」
って・・・。
「で、話って何?」
何だったかしら・・・。
私が中村佑亮に話したいことってなんだったかしら?
「や、やっぱり何でもないわ!じゃ、じゃぁっ・・・!!!!」
私は小走りで屋上から去って行った。