─The queen love─
「ねえ兎・・・。なんで今日は抵抗しないの?」
「えっ・・・」
何でかしら?
今日の私、変だわ・・。
中村佑亮に抱きつかれていても、
キスされても、
大きな抵抗なんて
していないわ・・・。
いくら安心していても、いつもの私ならすごく抵抗するはずなのに・・・。
どうして?
私、自分がわからないわ・・・。
レイプされたことはもちろんとても悲しい。
それに、気持ち悪いわ。
でもそれ以上に、
中村佑亮が私の胸の中に入ってくるわ。。。
だから、
レイプされた汚れた私に触れてほしくないと思っているのに、
それでも触れてほしいという想いも、
きっとどこかにある・・・。
中村佑亮に、
この悲しみ、
消してもらいたいのかしら・・・?
でもきっと、
中村佑亮は
私がレイプされたことなんて聞いてしまったら、
私の目の前から去っていってしまうんだと、
そう感じているのよ・・・。
汚れた私など、
もう誰も・・・
中村佑亮も・・・
いらないのよ・・・。