─The queen love─
変わる
そろそろチャイムがなりそうだわ。
でも、このままでいたいわ…・・・。
初めて、そう想った気がする…。
「え、兎…。授業サボりたいの?」
「!? ど、どうして!?」
「だって、そんなつよく抱き締めるから…」
あっ……。
少し思っていただけなのに、行動にでてしまうなんてっ…。
は、恥ずかしいわ!。
「ち、違うわよ!ぼーっとしていただけよ!」
「素直に言えばい-のに…」
「は、早く行くわよ!チャイムが鳴ってしまうわ!……えっ……ちょっ…」
「まだ行きたくない…。兎と一緒にいたい…」
えっ。
で、でも…。
私今まで授業をサボったことなんてないし、私が授業をサボるなんて考えられないことだし…。
「ダメ…?」
えっ、な…んか…。
可愛い目とかでこっちを見つめて来るわ!
そんなに強く抱き締めないでほしいし…。
そ、そんな顔されたら私…。
断れないじゃない!
私は知らないうちに顔が真っ赤になっていたわ……。