─The queen love─
皆とても騒いでるけど騒ぐような男じゃないじゃないの。
ふんっ。所詮ダメ男よ。
「誰がダメ男だって?」
え?
後ろを振り向くと、
「なかむら、佑亮!」
私いま声にでてたの?
心の中で思っていたのだけど…。
「名前覚えてもらって光栄だな。九十九雪さん♪」
目、目が笑ってないわこの男!
「私も光栄よっ」
「それは嬉しいな。ところでさっきのダメ男っていうのは…俺のこと?だよね」
嫌な奴!
どうしてこんな男がモテるのか不思議でたまらないわ。
「そうよ、当たり前じゃない!」
「・・・」
黙ったわね。私の勝ち!
すると彼は、顔を近づけてきた。
「どこら辺が?」
近い!!
何なのよ、まるで『俺の顔のどこがダメなの?って言ってるみたい。
確かに顔は整っててとてもきれいな顔で格好いいけれど…。
というか、
私的にはそれよりも顔が近すぎて困ってるわよ!
もう少しで唇と唇があたるくらいの近さ…。
どうするのよ!?