【企】エメラルド
「そう、桜の季節が終わって、新緑の時!まぁ〜緑が大好きなの…沢山街中には、溢れてるかもしれないけど、今が旬みたいな?」


意味分かったかな?


「…そっかぁ!こだわりとかみんな、あるしなっ?」


なるほどねっ?
笑ってまたエクボが浮き出た。

そして、


「じゃっ!俺行くわ…!!また、来週晴れたら、来るよっ」


「……ありがとう!」


そう言って、ジーパンに着いた芝生を手で払いながら、帰って行った。


『頑張らなきゃ!!』


素直に思った。


今まで、ただ描いて気に入った絵だけ額に収めて部屋に飾っていただけの私。


時々、両親が誉めてくれただけで。


友達にも見せた事はない。


春輝くんが、素直に私の描く絵を素敵だと言ってくれた。


私にとっては、趣味だけど。


春輝くんは、ただの見学者?
それとも、友達なの?


頭の中はぐるぐるするけど…。

今は、好きになって、誉められるたび、自然と笑みがこぼれている私がいた!


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