流れ星
「ねぇ?幸?私ね、好きな人が出来たかも!」
「うそ!誰、誰、誰?」
幸は目を大きく開けながら乗り出した
興奮しすぎだろ〜
「電車でよく会うスーツ姿の男の人」
「まじ〜 年上?」
「・・だと思う」
「へぇ〜 年上か〜 いいじゃん!」
「うん・・・」
「な〜に、照れてんの〜」
幸は目を細め
意地悪そうに
ニヤニヤと
笑っていた
「由美にも春が来ちゃったんだね」
「ま〜ね。でもまだ全然・・・」
「これからよ!」
と幸は私の肩を
“バシッバシッ”
とおもいっきり叩く
私は痛みに耐え
苦笑いで
「そーだね」
と答えた。