√番外編作品集
終わりという答えを出したのは彼で


また私も、彼の答えを理屈では理解できた。





これ以上続けられないのだ。





私が好きでも



彼が私を特別に好きになってくれないというなら

その壁の内側に招いてくれないのなら


これってただの一方方向で

恋愛なんかじゃないって、そのくらいは分かる。



でも

まだ中2なのになんでこんなに大人な恋愛(?)してるんだろうって自分でも思う。


もっと駄々こねてみたり、泣いて別れたくないだとか

色々することもできるのに



私は、潤にそれができなかった。



潤にうざったいと思われたくない。



別れたくないなんて言ったら、潤は私を睨むだろう。





昔、ケンカしたときみたいに。






好きな人を想うことは、大人になることだと知った。
< 115 / 256 >

この作品をシェア

pagetop