√番外編作品集
"今夜は深夜まで雨が続きますが、翌朝にはカラっと晴れ、梅雨前のお洗濯ものに……"
TVで流れて出した天気予報を見ながら、潤は一度だけくしゃみをした。
「風邪引いた?」
「かもな」
ず、と鼻をすすって、潤は温かいカボチャスープを口にした。
「天気予報見てなかったの? そーゆートコ抜けてるよね、潤って」
潤のイトコの飯島敦子が、台所から声を上げた。
「うるさい」
最寄りのイトコの家へ滑り込み、タオルを頭から被ると、潤は暖かいスープをもう一度口に運んだ。
「今日どこ行ってたの? こんな雨の日にさぁ」
「ちょっとヤボ用」
「本屋だったら私も行きたかったな~今日は大好きなマンガの最新刊が出る日だったんだけど。この雨じゃ出る気になんない!」
ぐっしょりと濡れた髪を乱暴にタオルでかき回して水気を取る。
慣れた手付きで濡れたシャツを洗濯機へ投げ入れた。
「ちょっとー乙女の前で半裸はやめてよ」
「はいはい、悪いな、シャワー借りていい?」
「はい、は1回でー! てか潤、ちょっと痩せたんじゃないの? ご飯食べてるの?」
「半裸やめろって言ってるくせにジロジロ見るな」
「いいじゃーん。あ、パパの服貸してあげるよ」
飯島敦子は、服を出してくる、と台所から離れて階段をパタパタと上っていった。
それを見送って、潤はのんびりと浴室へと向かった。
TVで流れて出した天気予報を見ながら、潤は一度だけくしゃみをした。
「風邪引いた?」
「かもな」
ず、と鼻をすすって、潤は温かいカボチャスープを口にした。
「天気予報見てなかったの? そーゆートコ抜けてるよね、潤って」
潤のイトコの飯島敦子が、台所から声を上げた。
「うるさい」
最寄りのイトコの家へ滑り込み、タオルを頭から被ると、潤は暖かいスープをもう一度口に運んだ。
「今日どこ行ってたの? こんな雨の日にさぁ」
「ちょっとヤボ用」
「本屋だったら私も行きたかったな~今日は大好きなマンガの最新刊が出る日だったんだけど。この雨じゃ出る気になんない!」
ぐっしょりと濡れた髪を乱暴にタオルでかき回して水気を取る。
慣れた手付きで濡れたシャツを洗濯機へ投げ入れた。
「ちょっとー乙女の前で半裸はやめてよ」
「はいはい、悪いな、シャワー借りていい?」
「はい、は1回でー! てか潤、ちょっと痩せたんじゃないの? ご飯食べてるの?」
「半裸やめろって言ってるくせにジロジロ見るな」
「いいじゃーん。あ、パパの服貸してあげるよ」
飯島敦子は、服を出してくる、と台所から離れて階段をパタパタと上っていった。
それを見送って、潤はのんびりと浴室へと向かった。