√番外編作品集
「おらー席つけ、はじめるぞー」

先生がクラスに入ってくる。

数学の授業が始まる。

「黒沢潤、河田康平、お前2番だからな、ちゃんと予習してんだろうな」

予習はしてきた。

黒沢君が解く問題を、私は解いてきた。

でも、相変わらず彼の解き方は私と違った。

問題を解いてきたノートのページをめくる。

私はもう一度、黒沢君と同じ方法で問題を解きはじめた。

黒板で式を書く彼を見ながら。


手が止まる。

ここは、どうしてこうなるんだろう。


私の解き方でも答えはでるけど、この式だと手が止まる。

だめだ、頭が働かなくなってきてる。
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