√番外編作品集
……どう説明すれば分かってもらえるだろうか
別に人の気持ちを踏みにじろうとしたわけではない。
傷つけたくてしてるんじゃない
たしかに自分が幸せになりたいがための行為だけど
ただ、ちょっと俺が「愛情」って言うのを
確かめたい願望が強いだけだ
「最低」
だがしかし、現実はこうなるわけで。
自覚しなきゃ、あかん。
「南都美、ごめん」
「ごめんじゃないよ!康平、なんで南都美がいるのに他校の女の子と遊ぶの? 意味わかんない!」
「遊ぶって、メールしたよね?」
「そういう問題じゃない。知らせれば他の女の子と遊んでいい?手繋いでいいの?ラブホ行っていい訳? そうじゃないでしょ?」
屋上の風が生ぬるい。
今日はプール
台風来たり、雨が降ったりして潰れないでよかった。
頭が冷やせる。
「私と付き合ってるんじゃないの? ハッキリしてよね」