√番外編作品集
「ごめん」
たったその3つの言葉で、勢いのあった南都美の気迫が萎えた。
「悪かったよ、南都美」
「い……意味分かんない」
「昼もそれ、言ってたよな」
「だってそうじゃん。康平それ本気で言ってるの? 謝ればいいとか思ってるんじゃないの?」
「おい」
せっかくいいところ(?)なのに
黒沢が俺の肩を掴んだ。
「お前ら外でやれよ」
黒沢は俺の手からカバンをひったくると、(って、あいつのカバンだけど)背を向けて店から出た。
「あれ、潤?」
山岡ちゃんが潤の存在に気づいて席を立った。
俺と南都美の横を山岡ちゃんが走り抜ける。
敦っちゃんは俺のことを
まるで獲物かといわんばかりに睨みつけている。
「……南都美、席、戻ろう」
外で話すと暑いから
なんて思った俺はやっぱり最低なんだろうか。
「ねぇ、康平!」
南都美は敦っちゃんのいる席へ進んでいく俺のカバンを引っ張った。
「本当に、悪いと思ってるの? 私のこと、ちゃんと好きなの?」
スキだよ
スキじゃなきゃ、付き合ったりしないよ
でもこのスキは、『特別』なスキなのかな
俺、敦っちゃんが黒沢を思うみたいに、南都美のことスキなのかって、そう自問自答すると……
たったその3つの言葉で、勢いのあった南都美の気迫が萎えた。
「悪かったよ、南都美」
「い……意味分かんない」
「昼もそれ、言ってたよな」
「だってそうじゃん。康平それ本気で言ってるの? 謝ればいいとか思ってるんじゃないの?」
「おい」
せっかくいいところ(?)なのに
黒沢が俺の肩を掴んだ。
「お前ら外でやれよ」
黒沢は俺の手からカバンをひったくると、(って、あいつのカバンだけど)背を向けて店から出た。
「あれ、潤?」
山岡ちゃんが潤の存在に気づいて席を立った。
俺と南都美の横を山岡ちゃんが走り抜ける。
敦っちゃんは俺のことを
まるで獲物かといわんばかりに睨みつけている。
「……南都美、席、戻ろう」
外で話すと暑いから
なんて思った俺はやっぱり最低なんだろうか。
「ねぇ、康平!」
南都美は敦っちゃんのいる席へ進んでいく俺のカバンを引っ張った。
「本当に、悪いと思ってるの? 私のこと、ちゃんと好きなの?」
スキだよ
スキじゃなきゃ、付き合ったりしないよ
でもこのスキは、『特別』なスキなのかな
俺、敦っちゃんが黒沢を思うみたいに、南都美のことスキなのかって、そう自問自答すると……