√番外編作品集
テーブルの上に置いてあった本
英語の本だ。
屋上で山岡ちゃんが読んでた本…
何かと思えばそれはハリーポッターだった。
山岡ちゃん、不思議の国のアリスとか、ピーターラビットとか好きそうだもんなぁ
視線をちらりと山岡ちゃんに投げてから、まるで自分の本かと思うくらい読みふけってしまった。
「ハリー、お前も報われないよな」
主人公っていうのは、苦難あってつきものだ。
俺の人生は俺が主人公な訳だから
そりゃ、苦難あるよな。
でも唐突にヒロインが現れて…ってこれだとお姫様思考だな。
「あ……」
寝ぼけた声に視線を投げる。
山岡ちゃんは目を擦りながら起きあがった。
「ん……おはよう……」
「おはよう」
とりあえず挨拶をする。
山岡ちゃんは起きあがってもぼんやりとしていたが、ゆっくり辺りを見回して、それからはっと目を開いた。
「おかえり、今何時?」
「朝の5時45分」
「うそっ ひゃああ、寝ちゃった」
「ごめん、俺に用があったの? 学校じゃNGな話?」
「あ、その、北川さんのこと」
「南都美? あぁ…心配してくれたんだ」
「北川さん、河田くんのことちゃんと好きだよ? 河田くんだって好きなんだよね? 私は2人ともお似合いだと思うよ」
英語の本だ。
屋上で山岡ちゃんが読んでた本…
何かと思えばそれはハリーポッターだった。
山岡ちゃん、不思議の国のアリスとか、ピーターラビットとか好きそうだもんなぁ
視線をちらりと山岡ちゃんに投げてから、まるで自分の本かと思うくらい読みふけってしまった。
「ハリー、お前も報われないよな」
主人公っていうのは、苦難あってつきものだ。
俺の人生は俺が主人公な訳だから
そりゃ、苦難あるよな。
でも唐突にヒロインが現れて…ってこれだとお姫様思考だな。
「あ……」
寝ぼけた声に視線を投げる。
山岡ちゃんは目を擦りながら起きあがった。
「ん……おはよう……」
「おはよう」
とりあえず挨拶をする。
山岡ちゃんは起きあがってもぼんやりとしていたが、ゆっくり辺りを見回して、それからはっと目を開いた。
「おかえり、今何時?」
「朝の5時45分」
「うそっ ひゃああ、寝ちゃった」
「ごめん、俺に用があったの? 学校じゃNGな話?」
「あ、その、北川さんのこと」
「南都美? あぁ…心配してくれたんだ」
「北川さん、河田くんのことちゃんと好きだよ? 河田くんだって好きなんだよね? 私は2人ともお似合いだと思うよ」