√番外編作品集
突き放されると思っていたけど
早苗さんみたく、俺の頭をかいぐりするわけでもなく
山岡ちゃんは控え目に続けた。
「どうかしたの? やっぱり河田くんも……」
「山岡ちゃん、俺のこと好きになって」
山岡ちゃんの言葉をぶった切る。
付き合おうかって声をかけることは
とても簡単なこと。
軽い気持ちで言えば、突き返されても傷つかないし
色のある返事があれば、単純に嬉しいし。
でもさ、そこからはじまる愛情の連鎖って
重なるたびに空しくなって
俺の行動の結果だって分ってるけど、でも。
「俺も無償の愛が欲しいよ、ちゃんと人好きになりたい」
踏み越えられない
真剣に人を好きになれない
突き返されるのが怖くて
「何言ってるの? ダメだよ」
「俺、マジだよ。真剣だよ?」
早苗さんみたく、俺の頭をかいぐりするわけでもなく
山岡ちゃんは控え目に続けた。
「どうかしたの? やっぱり河田くんも……」
「山岡ちゃん、俺のこと好きになって」
山岡ちゃんの言葉をぶった切る。
付き合おうかって声をかけることは
とても簡単なこと。
軽い気持ちで言えば、突き返されても傷つかないし
色のある返事があれば、単純に嬉しいし。
でもさ、そこからはじまる愛情の連鎖って
重なるたびに空しくなって
俺の行動の結果だって分ってるけど、でも。
「俺も無償の愛が欲しいよ、ちゃんと人好きになりたい」
踏み越えられない
真剣に人を好きになれない
突き返されるのが怖くて
「何言ってるの? ダメだよ」
「俺、マジだよ。真剣だよ?」