√番外編作品集
俺はどうしたいかって?
当たり前。
そりゃ、参加だろ!!
文化祭っつったら、出会い!
南都美にイギリスから鼻で笑われないためにも、次の彼女は文化祭までに作るぞ!
参加も不参加も挙手するつもりのない黒沢の手を無理矢理引っ張り上げる。
女子は最後の文化祭気分で殆どが参加したがっていて、その女子に睨まれて挙手した数名の男
そして俺と黒沢の力で
2年特進Bは今年の文化祭の参加は大決定となる。
「とりあえず、参加したくない人にも負担にならないものが良いと思います」
窓際の席にいた山岡ちゃんが挙手して発言する。
「展示ってこと?」
「それ、つまんねー」
パラパラ、と意見が漏れる。
そういうことは挙手して言え!
「はい、お祭り番長河田。なんかある?」
クラス委員に振られて、立ち上がる。
何も思いついてないけど、とりあえず立ち上がるのが目立ちたがり屋のパターンだ。
「そーだなぁとりあえず、男多いんだし男活用しなきゃだろ、それがウチのクラスの特色じゃん」
「げ」
大体の野郎がそんな擬音をあげた。
「ワンパターンで行くと女装喫茶。執事喫茶だろ、あとはー」
指折りする俺に、ふざけんなと罵声が上がった。
黒沢からも「バカか」と短い叱咤が届く。
「D組に対抗しても意味ねぇよ。女装よりメイドの方が絶対ウケがいいはずだぞ」