らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~
「あぁもうわかったわかった」
目の前の美女、美奈子はかけたばかりのパーマをクルクルと指でいじりながら面倒そうに返事をした。
「なによぅ美奈子ちゃんと聞いてよ!!」
色素の薄い髪を振り乱し鼻息荒く私は返事をした。
「みぃだめだよ。このみの『宅配便のおにーさん』ネタは長いんだから」
美奈子の隣でこれまた美しい顔に苦笑いを浮かべた、メガネの似合う黒髪の男子、透が言う。
「毎回毎回私の身にもなりなさいよ」
「だってかっこいいんだもん」
と同時に不機嫌そうに返事をした私達に透は慌てている。
なによぅなによぅみんなして!!
そう私、藤咲このみは恋をしているのだ。
聞きたい?聞きたいよね!!だよねぇ!!
「このみ、あたし次授業とってるから行くわよ」
「あぁ、まって~」
あっ次から私の回想シーンでーすっ!!