狂者の正しい愛し方
「来週、私の学校で授業参観があるんです。
しかも土曜日に!!
ひどいでしょ!健全な高校生に遊びのひとつもさせない気ですよ!?」
机に突っ伏して「うおぉー!」と叫ぶ。
大袈裟だけど、心が命ずるままに行動したから恥なんてないさ!!
私の腕に潰されてる紙を抜き取り、佐薙さんは暫し黙読。
そして一言、こう言った。
「晴姫、父兄参観って書いてある。」
「…………。」
私は「流石に気付いたか」と言いそうになるのを我慢し、顔を上げる。
「ご両親は、来れないんじゃないか?」