僕の隣にはきみ
学校に着き、教室まで走ると、すでに教室の前は人だかりができていた。

教室の前にクラスが発表されていて、
僕が背伸びをしてもクラス発表の紙が見えない。


諦めて、ほかのクラスに見に行こうとしたとき、
僕の後ろで誰かが囁いた。


「おまえ、このクラスだぜ。A組」


すばやく後ろに振り返ると、そこには小学校からの同級生・神岡旭が居た。


「そうなのか?…ふーん、サンキュ」


僕は旭に手をひらひらと振り、教室に入っていった。
だが、旭も教室に入ってくる。



「なんだよ。おまえも同じクラスなのかよ?」


「あぁ。そーだけど。嫌なのか?おまえ」


「いや、別に。またかぁ…と思っただけ」


そう。僕と旭は小学校で6年間同じクラス、
そして班なども同じになることが多かった。


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