僕の隣にはきみ
別に旭のことが嫌いなわけじゃなかったし、
普通に友達だったから、嫌ではなかった。


でも、中学で同じになるとは思っていなかった。



「ははは。もう7年目かー。俺ら運命だなぁ…」


僕はあまりにも可笑しくて思わず吹き出してしまった。


「おまえと運命とか、気持ち悪い」


「そーだな。気持ちわりぃ」



僕は指定されている席に座っていると、教室に玲が入ってきて、
僕の前の席に座った。


玲と、同じクラスかぁ。


彼女はカバンを下ろし、後ろに振り返った。


「た~くちゃん。同じクラスだね!」


「あぁ。そーだな。…ってかおまえ、席って指定じゃないの?」


僕は身を乗り出し玲の座っている机の隅を見ると、違う人の名前が書いてあった。


「え?…そうなの?あ、ほんとだぁ。あたしの席、どこだろ」


玲はイスから立ち上がり、自分の席を探し始めた。


やがて彼女は教室の真ん中あたりの席に座った。



窓側に座っていた僕からは、彼女までの距離はとても遠く感じた…。
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