大好きな君へ
それでも今日は入学式。
行かなきゃクラスだって
分からない。と
重い体を引きずって
リビングに向かう
冷蔵庫を開けて牛乳を取り出し
コップに注いで一気に飲みほす
ふと、テーブルに目をやると
いつもの置き手紙に封筒

──
華音へ

仕事に行ってきます。
夜は遅くなるので
封筒に入ってあるお金で
何か買って食べて下さい
朝食はレンジに入っています

母より
──

置き手紙を読み終えると
クシャッと丸めて捨てた


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