大好きな君へ

封筒に入っていたのは一万円
いくらなんでも多すぎる

はあ─…。とやるせない
ため息を吐いて
朝食を食べるのも忘れ家を出た



4月といえどもまだ肌寒い
震える体を押さえて
学校へと足を進める

学校に近づくに連れて
人がだんだん多くなる

校門をくぐると前には
数えきれないほどの
人だかり


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