あたし死んだって誰も悲しまないの?

休み時間。


1人でずっと席に座っている。



「ねえねえ! 優木ちゃんっ」



あたしははっと顔をあげる。



そこにはクラスの人気者・怜がいた。



あたしの名前は優木夏美といい、



彼女はあたしの事を優木ちゃんと呼ぶ。


さいきん彼女はあたしによく話しかけてくれる。



内心すごく嬉しいが甘える事はできない。



「何?」



あたしは母なみにそっけなく答える。



< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop