きみの視る幻想(ゆめ)
つかまえるためにすべての神経をそちらに向けた。
おいで。
おいで。
こっちへ。
お前と俺の会話をしよう。
「思い出なんて
一枚しかない紙幣と同じさ。
希少価値はあっても、
使用価値なんかない」
つぶやきががらんとした部屋に響き。
戻ってきたときには俺の声ではなくなっていた。
おいで。
おいで。
こっちへ。
お前と俺の会話をしよう。
「思い出なんて
一枚しかない紙幣と同じさ。
希少価値はあっても、
使用価値なんかない」
つぶやきががらんとした部屋に響き。
戻ってきたときには俺の声ではなくなっていた。