キス屋
「初回のご利用は、特別で
1時間1000円とさせて頂きます。
但し2回目からは1時間2000円と
なってしまいます。
よろしいでしょうか?」
「あ...はい」
別に何回も利用する予定じゃ
なかったから、良いやと思った。
「ではこの契約書にサインを」
「契約書っ?」
「ご安心下さい。最低限の
ルールを守って頂くためですので...」
渡された契約書には、
3つだけ利用規約が
書かれていた。
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・契約書
→利用規約
1 店以外の場所で
店員と会わない事
2 店員がお客様を拒否する
場合がございますが
ご了承下さい
3 店員との恋愛は
認められません。
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なあんだ、これだけ。
あたしはサラサラっと
ペンで自分の名前を書いた。