キス屋

「空気がなきゃ、生きていけない。」







ー あ。








「例え総理大臣でも、偉い教授でも
 専門家でも芸能人でも、
 『空気』がなきゃいきていけないよ」






リョウスケさんは当たり前、
という顔で言った。





そういえば、そうかも知れない。
てか、そうだ。




あたしいは今まで悩んできた
事が、すうっと消えて
なくなっていくのを感じた。




「...ありがとう」




「いいえ」




リョウスケさんはにこっとした。
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