キス屋
店員と客
惹かれ
あたしはあの日以来、
キス屋に通い詰めた。
これが恋だ、って
気付かないまま。
リョウスケさんと
しゃべるのが、楽しい。
だから、あいたい。
そう思ってた。
ただ、ただキス屋へ
行っては彼だけを指名した。
日に日に仲は良くなる。
互いの事をすべて暴露する。
なんという幸せだろう。
そんな日々は
延々と続いた。
ーそして、時は過ぎ、
季節は変わり夏になった。