キス屋
帰り道でも、
何組もの幸せそうな
カップルを目にした。
二人寄り添ったり、
手をつないだりして
なんだか羨ましかった。
あたしもいつか
彼氏できんのかな...?
そんな事を考えながら
ひとり、電車に揺られた。
この時間帯は高校生だらけだ。
朝とおんなじぐらい混んでた。
疲れて寝そうになったけど、
何かを感じて起きた。
ー...
?
なに、何か....
...
気のせいかな?
太もものところに、
手の温もりを感じた。