アルタイル*キミと見上げた空【完】
「ちょっと、凱まで何言ってんの?」
「だから、安東、お前も気をつけろよ?堂島結構天然に迫ってくるからな?」
「もう!やめてよ、航くん!!」
凱は、ははは、と笑って、私の手からもう一個の花火の袋を取り上げて海岸に向かって歩き出す。
「心配しなくても、俺のタイプ、そいつと違うから」
え?
なんだろう、なんかショックだ。
「俺はもっと胸のボリュームが・・・」
「そうだな、凱はアメリカ帰りだもんな」
凱とトモの会話。
こいつら!
足元の砂をなげつけるけれど、それは凱の笑い声とともに、砂浜にちらばって消えた。
なんか・・・ショックだ。