アルタイル*キミと見上げた空【完】
流れ星
「修也さん!」
流れ星がほとんど見られないまま、皆花火を楽しんでる頃、
修ちゃんが・・・帰ってきた。
私は、彼の顔を見ないように、ちらばった花火の片づけに集中してるふりをしてる。
それでも一瞬見えた彼の横には、
お酒を飲んで酔っ払ってるのか腕を組んでるサオリさんの姿があって、
私はなおさらそっちが見れなくなった。
「堂島?」
一瞬かけられた名前は、流れ星の話題をする部員達の声にかき消されてしまって、
私は聞こえないふりをしてその場を離れた。
やっぱり気になる。
そしてサオリさんのことも。