アルタイル*キミと見上げた空【完】
「汐。見てみろよ」
上から降る言葉に、上を見上げると、
「あ・・・・・・」
ひとつふたつ、みっつよっつ。
細い光の筋が流れては消えていく。
向こうでトモ達の歓声が上がるのが遠くに聞こえる。
静かに胸がドキンドキンと鼓動し始めるのを感じた。
すごい・・・・・・っ!
凱がそんな私の顔をみて優しく笑った。
「本当、お前は変わらない・・・」
「え?」
「いや、なんでもない」
流れ星を見つめ続ける私の横で、凱が口を開いた。
「修也さ・・・・・・」
その名前に再び体が固くなる。
「あいつ、いい奴だよな。結構有名だったんだぜ。日本に超クールなプレイする奴がいるって。まさか、お前がそいつと付き合ってるなんて思いもしなかったけどな」
「・・・・・・」
「信用、できると思うぞ。こんなの会って二日目の奴に言われたくないかもしれないかも知れないけどな」