アルタイル*キミと見上げた空【完】
「汐・・・?」
腰掛けたまま見上げる修ちゃんの横で私は立ちすくんだまま、気がつけば頬に涙が流れていた。
「修ちゃぁ~~ん・・・」
「汐!?」
途端におろおろして私を引き寄せる修ちゃんの胸からは、
確実に早いドキドキが聞こえてくる。
これは私の?
ううん。修ちゃんのだ。
「修ちゃん、私だって、ずっとずっと怖かったよ」
ためていた想いが声になってあふれてくる。
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