アルタイル*キミと見上げた空【完】

もちろんお酒は飲んでないはずなのに、妙にハイテンションな声に、



修ちゃんは、下にうつむいて「はぁ~~~」とため息をついてから



「ベッドに隠れてて」



と私の耳元でささやいて、私が移動するのを確認してからドアに向かった。



ドアノブがまわされる音。



キィッ。


薄く開いたドアの音。



「コーチ!ミーティングっすよ。夜のミーティング♪」


「お前ら、寝ろって言ったろうが」


「ええっ?こんなに練習熱心なのに??な」


「その元気、明日になって後悔させてやるからな?」


「ちょ、勘弁してくださいよ~~!」



多分、1年生の子たちだろう。


夜まで皆と一緒ってことが楽しくてしょうがない、って雰囲気がみなくても分かる。




< 133 / 640 >

この作品をシェア

pagetop