アルタイル*キミと見上げた空【完】
もちろんお酒は飲んでないはずなのに、妙にハイテンションな声に、
修ちゃんは、下にうつむいて「はぁ~~~」とため息をついてから
「ベッドに隠れてて」
と私の耳元でささやいて、私が移動するのを確認してからドアに向かった。
ドアノブがまわされる音。
キィッ。
薄く開いたドアの音。
「コーチ!ミーティングっすよ。夜のミーティング♪」
「お前ら、寝ろって言ったろうが」
「ええっ?こんなに練習熱心なのに??な」
「その元気、明日になって後悔させてやるからな?」
「ちょ、勘弁してくださいよ~~!」
多分、1年生の子たちだろう。
夜まで皆と一緒ってことが楽しくてしょうがない、って雰囲気がみなくても分かる。