アルタイル*キミと見上げた空【完】

と、そこに聞こえてきたのは・・・



「栗原くん」



サオリさんだ・・・



「ほら、君達。早く休まないと明日大変なことになるわよ~~」


「え~~?何すか。サオリさんまで」


「栗原コーチ、今日の練習はほんの小手調べ、って言ってたわよ。明日覚悟しとかないとね」


「本当っすか?コーチ」


「・・・だから、さっきから言ってるだろ。ほら。早く寝ろ」



そういわれてしぶしぶと言う感じで1年生の男子は帰っていった。


残るのは・・・サオリさん。



「ねぇ、修也。ちょっといい?」



やばいっ!



「ごめん。俺も疲れてるから」



部屋に入れないことにいらいらしたのか、サオリさんの口調が少しトゲのあるものに変わった。



「ふぅ~~ん。誰かいるの?」



さすがに、鋭いっ!


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