アルタイル*キミと見上げた空【完】
彼と彼女
「ねぇ、修也さんとなにかあったの?」
翌日、朝食の片付けの手伝いをしてる時に、凛が心配そうに私の顔を覗きこんだ。
「何でも、ないよ」
「・・・・・・・うそ。何度も顔洗ってたくせに」
「う・・・」
全然寝れなくて、今朝腫れぼったい目を何度も冷やしてたの、気づいてたんだ。
「修也さんも、なんか変だしさ」
お皿を片付けながら凛がつぶやく。
「ごめんね」
「なんで汐があやまるの?どうせ・・・」
と言いかけて凛はあたりをちらっと見渡した。
「サオリさんじゃないの?」
「え?」
「ほらね。やっぱり・・・」