アルタイル*キミと見上げた空【完】

*******

「汐!おせーよ!」


「だって……」


足の踵が靴擦れになっちゃってるのか、痛くて半泣きになってる私の肩から、ひょいと重さがとれた。


「しょうがねぇな」

「あ……」

そうやって私のすこし前を歩く背中には、オレンジ色のボールがゆらゆら揺れている。


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