アルタイル*キミと見上げた空【完】
「今朝もコーチにぴったりだもんね。もうっ!」
ガチャンッ!
凛が強く置いた皿の音。
「凛!お皿・・・・・・」
「あ~~!!もうっ。イライラするわっ」
そう言って凛は持ってたふきんをバンッと机に置いた。
「昨日からあの女、なんなのよ。汐が彼女だって絶対わかってんのに、べたべたべたべた・・・・あ~~~っ!!」
「凛・・・・ちょっと落ち着いて・・・」
「汐、あの女になに言われたかわからないけど、絶対にぜっったいに負けちゃダメだよ?」
「う、うん・・・」
「で」
「で?」
なんだ、この凛の笑い。
嫌な、予感がするんですけど・・・