アルタイル*キミと見上げた空【完】

「やっぱ、おもしれーな、お前」


「あ~、やっぱりからかってたんだ!」


持ってたバッグで笑ってる凱の頭を叩こうとして・・・



私の視線が固まった。


「汐、どうしたんだ・・・よ・・・・」


私達の目の前には・・・・


「修也・・・・」



そう、修ちゃんと、その横を歩くサオリさんの姿。



サオリさんはすごく嬉しそうに修ちゃんを見上げてて、その手を修ちゃんの腕に・・・からませてる。


修ちゃん?


なんで、そのまま歩いてくの?


ねぇ、嫌がってよ。


こちらには気づいてないような2人が入っていったのは向かいの宝石店。


ガラス越しに見えるサオリさんの笑顔。


何かリングをはめては修ちゃんに見せてる、嬉しそうな様子がよく見えた。


何・・・これ。


修ちゃんの用事、ってこういうこと?






< 147 / 640 >

この作品をシェア

pagetop