アルタイル*キミと見上げた空【完】
「やっぱ、おもしれーな、お前」
「あ~、やっぱりからかってたんだ!」
持ってたバッグで笑ってる凱の頭を叩こうとして・・・
私の視線が固まった。
「汐、どうしたんだ・・・よ・・・・」
私達の目の前には・・・・
「修也・・・・」
そう、修ちゃんと、その横を歩くサオリさんの姿。
サオリさんはすごく嬉しそうに修ちゃんを見上げてて、その手を修ちゃんの腕に・・・からませてる。
修ちゃん?
なんで、そのまま歩いてくの?
ねぇ、嫌がってよ。
こちらには気づいてないような2人が入っていったのは向かいの宝石店。
ガラス越しに見えるサオリさんの笑顔。
何かリングをはめては修ちゃんに見せてる、嬉しそうな様子がよく見えた。
何・・・これ。
修ちゃんの用事、ってこういうこと?