アルタイル*キミと見上げた空【完】
これから何が起こるのか、彼も私もわかってる。
拒みもしないで、
ダメ、とも言わないで、
そんな弱い私の頬を優しく撫でてから、
首をかしげるように近づいてきた彼の顔に、思わず目を閉じた。
差し込む太陽のまぶしさのせいにして。
けど・・・
「汐!」
という叫び声とともに、まぶしい太陽が私の体を照りつけ、
離れた体は、ボスッという鈍い音ともに、地面へ落ちた。
「キャッ」
気づけば・・・
「修ちゃんっ」
はあはあと荒い息をした修ちゃんが、倒れた凱を見下ろして立っていた。