アルタイル*キミと見上げた空【完】

これから何が起こるのか、彼も私もわかってる。



拒みもしないで、



ダメ、とも言わないで、



そんな弱い私の頬を優しく撫でてから、



首をかしげるように近づいてきた彼の顔に、思わず目を閉じた。



差し込む太陽のまぶしさのせいにして。



けど・・・



「汐!」


という叫び声とともに、まぶしい太陽が私の体を照りつけ、


離れた体は、ボスッという鈍い音ともに、地面へ落ちた。



「キャッ」



気づけば・・・



「修ちゃんっ」



はあはあと荒い息をした修ちゃんが、倒れた凱を見下ろして立っていた。






< 155 / 640 >

この作品をシェア

pagetop