アルタイル*キミと見上げた空【完】
コーチ
「ただいま・・・・」
「あ~~~!!汐。帰ってきた」
玄関で飛びつくように凛に腕を掴まれ、部屋へと連れられた私。
「てか、なんで修也さんと帰ってきたの?凱くんは先に帰ってきちゃうし・・・・」
「ん・・・・えっと・・・・・・」
そう。
あの後、凱は先に帰ってしまった。
残された私達は、ただ無言のまま修ちゃんの車で帰ってきたんだ。
車の中でも、何もいえなかった。
何も聞けなかったし、
何も・・・・聞かれなかった。
凱とキス、しかけてた私のことを・・・修ちゃんは何も言わなかったんだ。