アルタイル*キミと見上げた空【完】
エールをみんなで言い終わった頃に、
修ちゃんが、やってきた。
「マネージャー」
呼ばれて近くに行くのも、ドキドキというか、むしろ心が重く感じる。
修ちゃんは今日の練習メニューを私と凛に伝えてながらバッシュの紐を縛っていく。
「あれ?修也さん、今日練習に入るんですか?」
コーチは一緒に練習はしないできたはずなんだけど・・・。
汐が私と修ちゃんを見比べながらあせったように言う質問に、
修ちゃんはただ一言。
「今日は特別」
とだけ言って、みんなの中に飛び込んでいく。
トモ達は当然ながらそりゃ大喜び、だった。
でも・・・こんなの初めてだよ。
修ちゃん、何を考えてるの?
今も、一度も私を見てくれなかったよね。
やっぱり・・・・怒るよね。
・・・さっきのこと・・・・・・。