アルタイル＊キミと見上げた空【完】

ショックだった。



まだ体が小さい凱と、急に背が伸びだしてきた私と、



それは私も気にしていたことなのに。



「好きになるわけない」



凱にそういわれたことで、ショックを受けてる私は、



その時に改めて気づいたんだ。



凱が好きだったのかな、って。



あの、結婚式ごっこの時から私はずーっと凱が好きだったんだ。



けれど、



その後、凱のクラスの学年で一番かわいいという評判の女の子が凱のことを好きらしいっていうことが、女の子の間に広がって、



なんとなく、私との仲から、話題はその女の子と凱のことにシフトしていったようで、



それからそんな話を聞くこともなくなった。



と、同時に、私と凱はそれまでにましてあまりしゃべらなくなったんだ。