アルタイル*キミと見上げた空【完】
「俺らさ、汐ちゃんに会ってんだよ」
「え?」
「汐ちゃん、バスケ、してたでしょ?」
「う、うん。中学まで、だけど」
「ほら、やっぱり。うーん、そういわれてみると面影あるような・・・・でも可愛くなったね~!汐ちゃんっ」
どさくさにまぎれて私をハグしようとするタイチさんを修ちゃんが抑えた。
「お前、もういいって」
修ちゃん、やっぱり様子がおかしい。
いつもの、オトナっぽくてクールな修ちゃんが、なんか・・・必死になって・・・・。
もうすっかり夜は更けてるのに、
焚き火の明かりに照らされて、頬が染まってるのがよくわかった。